ローコスト住宅のメリット

価格が安い

ローコスト住宅1番のメリットは、とにかく価格が安いことです。低予算で家を建てることができれば、毎月の住宅ローンの負担も軽くなります。

完成までが早い

一般的な注文住宅が完成まで約4~6カ月かかるのに対し、ローコスト住宅は約2~3ヶ月で完成。注文住宅の約半分の工期で、家が建てられます。新居に入居するまでの期間が短いぶん、その間にかかる家賃も節約できますね。

オプションの追加がしやすい

ローコスト住宅は、希望があればグレードの高い設備に変更することも可能です。「キッチンにこだわりたい」「お風呂やトイレをカスタマイズしたい」など、全体の費用は抑えながら理想のマイホームを目指しましょう。

建て替えを検討しやすい

ローコスト住宅は、ローン完済後に建て替えも検討しやすいのがメリットです。注文住宅は3,000万円前後が相場なのに対して、ローコスト住宅は1,000~1,200万円が相場。価格が安いローコスト住宅なら、20~30年後にはローンを完済しているでしょう。仕事を退職した、子どもが1人暮らしを始めたなど、ライフステージの変化にあわせた対応も比較的検討しやすいはずです。

検査手数料が節約できるかも

ローコスト住宅はプランが規格化されているため、中間検査が不要になる場合も多いです。中間検査とは書類による審査(建築確認)と完了検査の間に実施される検査のこと。手数料は各自治体や審査機関により異なりますが、数万円の節約になります。

ローコスト住宅のデメリット

選べるものが限定的

一規格化されたプランで価格を安く抑えているため、間取りや内装など自由には選べません。いくつかの決められた選択肢の中から選ぶことになります。また、家全体の価格を抑えるため、設備のグレードも低めのグレードが標準仕様です。

基本性能が劣る

注文住宅に比べて、「住宅の基本性能」は劣ります。住宅の基本性能とは「住宅性能評価書」に示される住まいの通信簿。安全性や快適性について、一定の基準で審査されます。建築基準法に違反しない最低限の品質は保証されていますが、断熱性や遮音性など注文住宅に比べて優れているとは言えません。

オプションが高い

ローコスト住宅でキッチンやトイレいった設備にこだわろうとすると、別途オプション料金が発生します。オプション料金を支払えば標準仕様でないキッチンやトイレも選べますが、そのぶん料金は高いです。こだわりすぎると、注文住宅と大差ない価格になってしまうので注意しましょう。

保証期間が短い

注文住宅に比べるとローコスト住宅は、保証期間が短めです。一般的に注文住宅の場合は、法律で義務化されている10年保証+30~60年の長期保証がつけられます。しかし、ローコスト住宅に長期保証はほとんどありません。10年保証+20~30年の保証が一般的です。

メンテナンス費用がかかる

ローコスト住宅は、注文住宅に比べてメンテナンス費用がかかります。住宅そのものの費用を抑えるために、グレードの低い材料を使っているためです。そのぶん劣化しやすく、修理や補修といったコストも考えると結局割高になる可能性もあります。