じぶんの積立が向いている人と主な注意点
じぶんの積立は、途中で解約した場合にも既払込保険料以上の返戻金を受け取れる設計が大きな特徴です。ただし、「お金が減らない保険」とだけ理解すると、保護制度や資金の使いやすさなど重要な違いを見落とすことがあります。
預金の元本保証とは仕組みが異なる
特に確認したいのが、生命保険会社との契約に基づく返戻金と、銀行預金における元本の保護制度は別の仕組みだという点です。
明治安田生命の注意喚起情報には、保険会社の業務または財産の状況の変化によって、契約時に約束した保険金額などが削減される場合があることが記載されています。
生命保険会社が経営破綻した場合には生命保険契約者保護機構による保護措置がありますが、原則として補償の基準となるのは破綻時点の補償対象契約の責任準備金等の90%までです。払込保険料や満期保険金がそのまま全額保証される仕組みではありません。
近いうちに使うお金には預金も比較したい
数か月以内に使う可能性がある生活費や緊急予備資金は、すぐに引き出せる普通預金などのほうが扱いやすい場合があります。積立保険は途中で解約できても、銀行口座のように自由に入出金する商品ではありません。
「解約時の返戻率が100%以上」という特徴は、「いつでも同じ使い勝手で現金を出し入れできる」という意味ではない点に注意が必要です。5年間の保険料負担と10年間の保険期間を家計に組み込めるかを確認しましょう。
大きな保障や高い運用収益が目的なら別の選択肢も
家族の生活費を支えられるような大きな死亡保障を優先する場合は、定期保険や終身保険なども比較する必要があります。入院や手術への備えを重視するなら、医療保険など別の保障を検討する考え方もあります。
また、価格変動を受け入れながら長期的な資産成長を目指すのであれば、NISAを利用した投資も選択肢です。積立保険と投資ではリスクや期待できるリターンの性格が異なるため、同じ基準だけで比較する必要はありません。
合いやすいのは受取額の見通しを重視する人
値動きをできるだけ避けながら毎月一定額を積み立てたい人、10年程度先の教育資金や旅行資金、まとまった支出に備えたい人、途中解約時の元本割れを避けたい人にとっては、比較する価値のある選択肢といえます。
一方、近いうちに使う可能性が高い資金を積み立てたい人や、大きな保障を求めている人、価格変動を受け入れて高い成長性を重視したい人では、別の方法のほうが目的に合う可能性があります。
契約前には、現在の保険料率で満期にいくら受け取れるか、5年間の払込みを継続できるか、自分が必要としている保障内容と合っているかを確認しましょう。「全額戻る」という特徴だけではなく、期間・受取額・保障・資金の使いやすさを合わせて比較することが、自分に合った選択につながります。
参考サイト:明治安田 / 国税庁 / 金融庁 / 生命保険契約者保護機構


