
墓じまいのやり方|話し合いから納骨までの流れ
全体の流れをつかんでおくと、今どの段階にいるのかが分かり、迷いにくくなります。順調に進んだ場合でも数か月はかかると見ておきましょう。
- 家族・親族で話し合う … なぜ墓じまいをするのか、遺骨をどこへ移すのか、費用は誰が負担するのかを共有する
- 墓地の管理者に相談する … 寺院や霊園に申し出て、埋葬証明書を発行してもらう
- 遺骨の受け入れ先を決める … 見学して契約し、受入証明書を発行してもらう
- 役所に改葬許可を申請する … 今のお墓がある市区町村へ、申請書・埋葬証明書・受入証明書を提出して改葬許可証を受け取る
- 閉眼供養と遺骨の取り出し … 住職に供養してもらい、石材店に遺骨を取り出してもらう
- 墓石を撤去して区画を返す … 更地に戻して管理者に返還する
- 新しい受け入れ先へ納骨する … 改葬許可証を提出して納骨し、完了となる
何から始めるべきかというと、まず話し合い
最初にすべきなのは、業者探しでも役所への相談でもなく、家族と親族の合意をとることです。お墓は自分ひとりのものではなく、お参りを続けている親族がいる場合も多いためです。あとから「聞いていない」とトラブルになりやすい部分なので、早い段階で共有しておくと安心です。お盆やお彼岸など人が集まるタイミングを話し合いの場にすると進めやすくなります。
墓じまいは誰に頼む?関わる相手と役割
墓じまいは一社にまるごと任せる作業ではなく、複数の相手が場面ごとに関わります。
| 相手 | 主に頼むこと |
|---|---|
| 墓地の管理者 | 墓じまいの申し出、埋葬証明書の発行 |
| 石材店 | 墓石の解体・撤去、遺骨の取り出し |
| 寺院の住職 | 閉眼供養(魂抜き) |
| 受け入れ先の施設 | 受入証明書の発行、納骨 |
| 市区町村の役所 | 改葬許可証の交付 |
書類の準備や業者とのやりとりをまとめて任せられる代行サービスもあります。遠方に住んでいて何度も現地へ行けない方には現実的な選択肢ですが、手数料が上乗せされるため、どこまで任せられるのか範囲を確認して判断しましょう。
墓じまいは自分でできる?
自分で進めやすいのは書類と連絡の部分
改葬許可の申請そのものは、専門資格がなくても自分で行えます。申請書は役所の窓口でもらえるほか、自治体のホームページからダウンロードできることも多く、郵送で受け付けている自治体もあります。家族への説明や寺院への相談も、当事者本人が伝えたほうが気持ちが伝わりやすい部分です。
撤去工事は専門業者に任せる
一方で、墓石の解体と撤去を自分で行うことは現実的ではありません。墓石は非常に重く、重機や運搬手段が必要になるうえ、区画を元の状態に戻す作業まで求められるためです。書類は自分で、工事は専門業者に、と切り分けるのが無理のない進め方です。
まとめ
墓じまいは、お墓を撤去して遺骨を新しい供養先へ移す手続きで、総額は30万円から150万円程度が目安です。話し合いから納骨まで7つの段階があり、書類まわりは自分でも進められますが、撤去工事は石材店に任せることになります。見積もりは内訳まで確認し、余裕をもって動き始めると落ち着いて判断できます。