中小企業・個人事業主がもらえる補助金

国や都道府県などの自治体、民間の団体から支給される補助金や助成金は、大手企業だけでなく中小企業や個人事業主でももらうことができます。中小企業や個人事業主が対象の補助金・助成金は多くありますが、今回は注目度が高い4つの補助金・助成金を紹介します。

・小規模事業者持続化補助金
・IT導入補助金
・ものづくり補助金
・雇用調整助成金

小規模事業者持続化補助金

中小企業・個人事業主がともに受けられる補助金が、「小規模事業者持続化補助金」です。事業者が作った経営計画に基づき、今後の販路開拓や業務効率化に必要な経費の一部を補助してもらえます。広報費や展示会等出店費、開発費など11項目が補助対象となり、今後も持続して営業を続けていきたい企業・個人事業主が使いやすい補助金だと言えます。

<詳細>
■上限額:50〜200万円(類型によって異なる)
■条件:①常時使用する従業員の数が20人以下(商業・サービス業の場合は5人以下)
    ②資本金または出資金が5億円以上の法人に100%株式保有されていない
    ③直近過去3年分の課税所得の年平均額が15億円を超えていない
    ④受付締め切りの前10ヶ月以内に持続化補助金が採択されていない
■申込方法: 申請書類一式を電子申請または郵送にて提出

IT導入補助金

中小企業や個人事業主がITツールを導入する際、その導入費用を支援してもらえるのが「IT導入補助金」です。費用の支援だけでなく、IT導入支援事業者が申請や手続きをサポートしてくれます。ITツールを使って業務の効率化や働き方改革などを考えている企業や個人事業主は、この補助金が活用できます。

<詳細>
■上限額(通常枠の場合):150〜450万円(類型によって異なる)
■条件:①資本金・従業員が指定以下である(金額・人数は業種により異なる)
    ②ソフトウェア購入費、クラウド利用料、導入関連費のいずれかのみ
■申込方法:IT導入支援者と共同で交付申請

ものづくり補助金

ものづくり補助金とは、中小企業の生産性を向上させるために作られた補助金です。サービス開発や新商品の開発、生産プロセスの改善などに関する費用に対して補助金が発生します。新事業への挑戦や商品・サービスのクオリティアップを図りたい企業におすすめの補助金です。

<詳細>
■上限額(通常枠の場合):750〜3,000万円(類型や従業員数によって異なる)
■条件:①資本金・従業員が指定以下である(金額・人数は業種により異なる)
    ②応募締め切りの前10ヶ月以内にものづくり補助金が採択されていない
    ③みなし大企業ではない
■申込方法:インターネットを利用した電子申請

雇用調整助成金

雇用調整助成金は、従業員を雇用し続けるための助成金です。売上不振などで事業の活動を縮小した事業主に対し、休業など雇用調整をした場合に対象となります。この助成金は、中小企業・個人事業主どちらも対象です。

<詳細>
■上限額:9,000〜11,000円/一人一日あたり
■条件:①過去の一定の期間と比較し売上が30%以上減少している
    ②国の要請を受けて営業時間の短縮などに協力した
■申込方法:申請書類一式を都道府県労働協・ハローワークに提出または郵送